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2019.08.04

未来を見たいと思うのは

 「10年後の未来を知りたくありませんか?」と言われて、思わず関心が向いてしまう人は少なくないと思います。ミライ、この言葉に反応する人は、即ち自身がまだ見ぬ未来を持っている人でしょう。でも、果たしてそれだけなのでしょうか?

 歳を取ってくると、未来の意味が少し違ってくる部分があります。サラリーマンや公務員など勤め人で、引退後をあまり心配しなくて良い人だと、未来=引退後の生活、みたいな図式でしか頭が回らなくなってくる要素が確実にあるようです。仕事の未来、について誘いかけても今一つ反応が鈍いという例もあります。

 そうでないケースはたとえば事業オーナーで、自分が引退した後に会社を誰に託するのか、いわゆる事業承継問題に直面している、というような場合です。一応自分が考える未来図もあるのだけれど、まずは関係者の考えを聞いてみたい、というようなご要望に接することもあります。だからと言って藪から棒に「未来を語ろう」なんて従業員に呼びかけたとしても、空振りに終わるリスクは小さくありません。

 そもそも従業員たちは常に日々の仕事をこなし、顧客に接して自社のありようを考えさせられているので、未来についての洞察はよほどしっかり働きかけないと表には出て来にくいのです。そのような人たちについては、「お膳立て」が上手にできて初めて、普段は語らない未来への思いが口をついて出てくる、ということですね。

 「何となく今のまま、行くんじゃないですかね」未来についての考えを聞かれたとき、そんなふうにしか自分の考えを言えない人は少なくありません。変化を嫌う、または現状にある程度満足している、というふうに取られがちなコメントです。でも私はこのコメントが単純に現状肯定であるという解釈には同意しません。

 聞かれた人も人間ですから、職場において部分的には「何とかしたい」あるいは「これでいいのか」と思っている要素は一つではないはずです。でもそれを「未来は?」という漠然たるコトバに託して話すのはとても難しいのです。だって自分が思っていることは、たとえば手続きの煩雑さであったり、こなすべき仕事の急な入れ替えや変更であったり、なんだか「未来」というコトバとは縁遠い所にあるような感覚があるからです。

 でも、たとえば10年後の未来は5年後の5年後であり、5年後は今から3年後のわずか2年後なのです。そういう日々が積み重なって、やがて未来になってゆくことを肌で感じていればこそ、従業員は「今のまま」という感覚を持ってしまっているのだと思います。

 Future SWOTを使えば、そんな従業員の方たちの下意識に沈んだ未来へのカギを拾い出すことができます。キーワードは「10年後、どんな?」です。日々の職場で目撃するさまざまな場面について、このキーワードを添えることで、心の中をチラ見できるのがFuture SWOTなのです。あぶり出された情報を積み上げて、10年後のビジョンをつくりあげるも良し、目立つコトバをピックアップしてそこからSWOT分析に展開するもよし。覗けた未来からどんなメッセージを読み取るかは、ユーザーであるアナタ次第なのです。