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2018.10.09

強みが強みである理由とは

経営コンサルティングに携わっていると、よく「強みは何か」だとか「強みを生かす経営とは」などという問いかけを目にすることがあります。目にするだけではなく、自身の意見や発表にもしばしばこの書き出しを使います。

それほどに一般化されている経営上の「強み」とは何か。ごく当たり前ですが、競合他社より優れていたり、競合他社には備わっていない戦略上の具体的な機能・能力などを言い表したコトバであると捉えて間違いないと思います。

でも、この「強み」ですが、自らの置かれた環境が変われば実は大きく変わるものなのですが、それを切実に認識している経営者は案外多くないように見受けられます。それは一体どうしてなのでしょうか?

たとえば、田舎の高校でスポーツがよくできる子がいたとして、おそらくその地域ではその子にとってスポーツができることは「強み」に違いないだろうと思います。結果としてその「強み」を生かして首都圏の大手私立大学へ入学できたとすれば、それは明らかに「強みを生かした」選択と言って差し支えないのだろうと思います。

ところが進学後、周囲には全国から選りすぐられたエリートばかりが集まっていて、合宿所では特に目立たない一学生へと大きく立場が変化します。それまでの「強み」がそうでなくなる一瞬です。

努力の甲斐あって、なんとか試合に出られるようにはなりますが、エースやスターになるには4年間はあまりにも短く、結局「強み」を生かしきれたかどうか、という段階で卒業することになり、都会で就職したり、故郷へUターンしてそこで仕事を見つけたりします。

そうする中で、こんどは趣味として向き合ったスポーツにおいては、再び「強み」を感じられる日々が訪れたりします。「〇〇大学でインカレに出ました。」一般的にはこの一言だけで十分な殺し文句になります。営業マンとして客先に出向いた際も、営業トークに花が添えられることになるでしょう。

実はこの論理は、個人だけが対象というわけではありません。国内の、厳しい競争環境で生き残ってきた歴史と言うのは、国内市場においては当たり前の歴史なのかもしれませんが、海外の潜在的ユーザーから見れば、何よりの強みにしか見えない、ということもあるのです。ポイントは、どこの市場で自分の強みを最大化できるのか、そういう市場にどうやってアプローチするのか、ということですね。

あなたの会社では、「強み」を最大化できる市場に取り組めていますか?そういう市場を切り出すための努力を続けていますか?