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2018.06.30

経営環境をくまなく見るためには

会社を取り巻く経営環境は、時々刻々と変化するものです。常に目配りしているつもりでも、社長一人が見ていられる範囲はおのずと限られるものです。どんな人間にとっても一日は24時間しかありませんし、会える人の数にも限界があります。

ではどうするか?会社であれば当然のこと、社員にやってもらうことを第一に考えます。仕事を手分けすることで、社長とは違う時間の過ごし方をさせることになります。でもそうなると、必然的に社長とは違う景色を目撃することになるわけで、経営(事業)環境の変化についても社長とは異なる情報に接することになります。社員の間でも、職種や職位が変わればまた、目に見える景色はそれぞれ変わってくるのです。製造現場の社員と営業最前線の社員の目に映る景色としての経営(事業)環境は、全くと言ってよいほど違うものですし、同じことが経理や人事と研究開発についても言えるのです。悪くするとそれがセクショナリズムの源泉になることもあるこのような違いを、むしろ積極的に認めたうえで、違って見える景色について語り合うことができたなら、それだけでずいぶんと経営(事業)環境への認識が変わってきます。それまでは漠として見えなかった未来も、なんとなくですが視覚的に認識できるようになり、見えた景色についてあれこれ考えを深められるようになります。

目には見えない変化ですが、企業にとっては大変意味のある変化です。これを上手く進めるコツは、視点を現在から少し未来にずらしてみることです。現在について語り合うと、どうしても構造的な問題点や責任のあり方など、仕事上の課題についての意見が出やすくなり、立場の違いが発言に影響する度合いも大きくなりがちです。それが5年後、あるいは10年後を意識した議論だと、視線を高くして長期的な観点から発言せざるを得なくなり、大局観を共有できる機会が増える分だけ小さな対立は表に出てきにくくなるのです。

他方で、「未来のことなんて、考えたこともない」という社員が少なくないのも事実だと思います。普段考えたこともない話題を振られたとき、一般的にみられるのは「黙ってしまう」という反応です。こういう場合に大切なのは、じっくり時間をかけてでも発言を引き出そうとするリーダーの忍耐です。

あなたは忍耐深く社員に接していますか?そして社員の情報を活用できる形で引き出していますか?